まず代表的な相違点が、利子。

イスラム金融では「金銭の使用に対して利子を課す」ことが禁止です。

利子の受取が経典「コーラン」で禁じられているからです

また、「豚肉、酒類、武器、ポルノなどの特定の禁制品を使用または取引する」ことが禁止。

このあたりはとてもイスラム独特ですが、酒や豚肉を提供するホテルやレストランには融資しないシステム。

ほかには「投機行為」も禁止されており、貯蓄に対しては財産税のようなもの（ザカート）が課せられます（いわゆる「マイナス金利」）。

現在この「無利子」の金融が注目を集めています。有利子より無利子の方が実体経済への効果が大きいと推測されるからです。

ただし、無利子といっても例えば個人が車を買うとき融資を受けたら利子に相当する「マージン」を車体価格に上乗せして返済しなければならない。

（こうしてみると、資金面からは有利子とあまり変わらないような気も。。。）

近年はアジア圏内のイスラム諸国、マレーシアやインドネシアなどでもイスラム金融が拡大してきました。

マレーシアは、ドバイやバーレーンを凌ぐイスラム金融の世界的なハブを目指しており、国家プロジェクトとして取り組んでいる。

近年ではマレーシア国内では、イスラム金融の割合は20%以上のシェアになっています。

インドネシアでも経済規模の拡大と共に、イスラム金融は拡大しています。

今後のマレーシアやインドネシアの発展も考慮に入れると、イスラム金融の知識を少し持っておくのもよいかも

マレーシアで投資をする際、向こうの銀行がイスラム金融を取り入れている可能性も、何年か先にはぐんと増えているかもしれませんからね