人口流出しても繁栄する国

裕福層

海外投資でアーリーリタイア＆リゾートでセレブ生活。　嬢です。

いま、中国は大規模な投資移民ブーム。

戦後の中国には、2度の海外移住ブームが起こっていました。1970年代に起こった労働移住ブームと1980、90年代の技術・留学移住ブーム。

昨年の中国の統計によると、1億元以上の個人資産を保有する企業オーナーのうち、「すでに海外に移住している、あるいは移住を検討中」がおよそ8割。そして7割以上の人が「投資移住を完了、あるいは検討中」。

いまの移民者は多くが富裕層と知的エリート層で構成されており、過去の労働移住、留学移住とは属性が大きく異なっています。

8割以上の中国人富裕層は子供に国際教育をさせており、このうち半数が中学校から留学をさせている。

子供を幼い段階から海外に移住させた理由は「中国の教育レベルが欧米先進国より低い」や「中国教育を受けた学生は、想像力や創造性に乏しい」、「世界トップ500大学のうち、中国の大学ランクインはわずか10校たらず」などを富裕層が重く見た結果のようです。

富裕層が投資移住を実行・検討する理由として「財産の安全保障」を挙げる富裕層は多数。

いま中国内の資本市場が低迷しており、国内資本のフローが制限されている。

中国内での地域間の投資政策が不透明などの要因が重なり、多くの資産を保持している企業は、投資の方向性と目標にズレが生じており、理想的な発展速度と利益を維持することが困難な状況。

そんなワケで海外に目を向けて、資産を増やす方法を模索する企業オーナーが増える結果に

また移住理由の別な側面として、富裕層、投資家がより高い生活水準を求めているということも。

経済発展のいちじるしい中国だが、社会や人文的な環境はまだ発展途上であり、経済力のある人はより高い生活水準を求める傾向に。

移住により健全な社会保障、公共サービスの向上、きれいな空気、安全な食品などを享受できる。また、一人っ子政策の影響もあり、より多くの子供が欲しいという理由で海外に移住している富裕層も。

このように、中国の富裕層と知的エリート層の投資移住によって、大量の資産が海外に流出していますが、「富裕層が移住したからと言って、全ての資産が海外へ流出するわけではない。」という見方も。

それは、富裕層と知的エリート層の潜在的な投資能力が、海外で力を発揮し、より大きな力となって中国内へ回帰するだろうということ。

これまでも海外在住の中国人は“華僑”と呼ばれ、海外で稼いだ資金を中国に還流させてきました。

いま海外に移住しつつある富裕層、投資家も同じように、海外でさらに増やした資金を中国に還流させる可能性が高い。

そのため、中国富裕層の移民は資金の流出と必ずしもイコールではないと考えられています。

中国の経済成長率は依然として高く、多くの移住者は移住先国での投資と中国国内への投資の善し悪しを再分析し、中国内への再投資を行っています。

こんなところからも、中国、華僑のたくましさが垣間見れますね

Comment